アルプス システム インテグレーション(株)は、親会社アルプス電気の情報システム部門が分離独立して設立された会社である。基幹業務システム開発からセキュリティ対策製品まで業務内容は幅広い。同社が開発、販売しているWebフィルタリングソフトウェア「InterSafe WebFilter」は、*6年連続国内シェアNO.1を誇る、業界スタンダードである。その第二弾のセキュリティ製品として登場したのが情報漏洩防止ソリューション「DocumentSecurity」である。セキュリティ営業課のセールスマネージャーとして市場最前線を走っている早川知希氏に戦略製品の概要と戦略ポイントを聞いた(編集部)。

登場の背景と基本機能

−DocumentSecurity 誕生の背景、考え方は?

早川 文書情報の漏洩防止には、@文書ファイルの作成段階、A活用段階、B廃棄段階のドキュメントライフサイクル、及びC管理・運営段階という、4つの段階での漏洩防止を確実にする必要があるというのが私どもの基本的な考え方となっています。
 作成段階では、作成された文書を、閲覧、編集、印刷、持ち出し、暗号化/解除、アクセス権の設定/変更という作業レベルで詳細に管理しています。
活用段階では、プリントスクリーンの禁止、コピー&ペーストの抑止、閲覧・印刷の回数制限、有効期限の設定、印刷時のマーキングを管理することができます。
廃棄段階では、ファイルの完全削除を実現しています。
管理・運用機能としては、ユーザー管理、ポリシー設定、権限管理、ログ管理、監査報告などを実装しております。

−基本機能はどんなものですか

早川 DocumentSecurityは、4つの基本機能と3つのオプション機能から構成されています。
基本機能としては、
@アクセス管理(DRM)機能、
A暗号化機能、
B持ち出し制御機能、
C履歴管理(ログ)機能、
オプションとしては
@持ち出し申請機能、
A自動暗号化フォルダ機能、
B既存システムとの連携を実現するサービスリンカーがあります。
−DocumentSecurityの競争力は
 早川 「暗号化」や「アクセス管理」といったコンセプトを持つ他製品は存在しますが、@動作の安定性(品質)、Aユーザーに負担をかけない操作性、B自社製品ならではのサポート、C情報を堅持するだけではない柔軟な運用性などは、他社製品と比べて高い評価を頂いております。

−DocumentSecurityの特徴は?
早川 一つ目の特徴「暗号化」については、@ユーザーが意識せずファイルにアクションを起こせば勝手に暗号化ができる。A暗号化された文書は保管場所を問わず、暗号化されたまま、B全てのファイル形式に暗号化対応、C暗号化された文書は鍵のマークが付くだけでファイル名やファイル形式の変更はない。D外部送信セキュリティファイルによって取引先からの2次漏洩防止できるなどです。 二つ目の「アクセス管理」についても同様、ユーザーが意識することなく、会社のポリシーによってアクセス権を付与することができることです。

IDC Japan(株)「2009 国内セキュリティソフトウェア市場の動向:アイデンティティ/アクセス管理、脆弱性管理、セキュアコンテンツ/脅威管理(Report#J9220105)」
※(株)社富士キメラ総研「2009ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」
※(株)ミック経済研究所「情報セキュリティソリューション市場の現状と将来展望2008(内部漏洩防止型ソリューション編)」


アルプス システム インテグレーション株式会社

 セキュリティソリューション部

http://www.alsi.co.jp/

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